第41回「お月お星の涙」


 

第41回ポスター

 遠野市民センター大ホールが改修工事のため使えないことから、会場をみやもりホールに移し、公演が行われた。
 今作は、昭和54年の第4回の作品「お月お星の涙」をリメイクした作品。
 宮守のとある集落に仲良く暮らす異母姉妹のお月とお星が住んでいた。村は数年続く凶作に苦しみ、父・助松もとうとう出稼ぎに行くことになった。母・サトと姉妹の三人での暮らしを村人が心配する。助松がいなくなった後、継母を慕い懸命に働くお月に辛く当たるようになるサトの態度に、お星は二人の間に入り心を痛めたていた。
 サトは、実の子お星を愛するあまり前妻の子お月がいない暮らしを望むようになり、お月を山に捨ててしまう。お星はお月を探しに山へ入り、無儘和尚と会い、お星と再会することができた。
 山を下りた二人は、笛と歌声がお殿様に認められお城へ入ることになった。その美しい笛と歌声が父と母にも届き、家族は再会し、また一つとなった。


 

第42回「目覚めよ!進尽~未だ忍峠~」


 

第42回ポスター

 約1年間に及んだ遠野市民センターの改修工事が終了し、リニューアルオープン記念として公演された今作は、当時参加していたキャスト最高齢の市民が故郷、附馬牛町で伝え聞いた物語をモチーフにした。
 テーマは「命ある限り精一杯生きる」東禅寺の修行僧進尽は、夜な夜な寺を抜け出し、忍峠を越えて町へ遊びに出かけてばかりいる酒呑みの道楽者。
 実は進尽、ムジナと人間の間に生まれた青年だった。進尽の未知なる力に気づいた、親友の利助。しかし、進尽は悪さを繰り返すばかりで、なかなかその力を開花させない。そんな中、自らの不徳で利助に大怪我を負わせてしまう。悩み、もがきながらも、少しずつ成長していく進尽。
 舞台では初めて、郷土芸能が鹿の役として出演するという、新たな試みがなされた。
 また、ファンタジー始まって以来の大きなハプニングに見舞われたが、長い年月をかけて培われた参加者の度胸と対応力で見事乗り切った舞台だった。

 

第43回「又吉のまた夢」


 

第43回ポスター

 今作は、小友町が舞台の作品。
 一晩で廻れば願いが成就すると言われる遠野七観音の第一番目に位置する小友山谷観音に「一生楽をして暮らしたい。」と願を掛けに参った又吉。七観音を巡り観音様の使者であるトミの言葉に従いながら小銭を稼いでいくが、すべてトミに横取りされてしまい「楽をして暮らすのも楽でねえなぁ。」と繰り返す。
 そんなトミに耳打ちされ一攫千金を狙って洞窟の中へ入って行くが、そこで恐ろしい光景を目にすることになる。命からがら逃げ出した又吉はお堂の中へ逃げ込む。そこで今までの出来事は幻だったと思い込こまされ、うろたえた又吉は肥溜めに落ちてしまうが、実はそれも又夢で観音堂の舞台から飛び降りた時、頭をぶつけ気を失ってしまった又吉を悪戯狸達がからかっていたのだと気づく。
 演奏の指揮者が一時役者になり客席に話かけるなど、「市民の舞台」の名のとおり、観客をも巻き込んだ作品だった。


 

第44回「天人子~まごころの贈り物~」


 

第44回ポスター  今作は、昭和59年に公演した第9回「羽衣の詩~天人児~」をモチーフにしたリメイク作品。 
 今回の作品は、5人で「演出部チーム」を結成し舞台を制作するという初めての試みに挑戦。チーム内で連携を図りながら、舞台制作が進められた。
 物語は、六角牛山の麓、青笹村ににある神聖な場所とされていた巫女石池という池に天人子・青華が天から里に降りてきた後、水浴びをしている間に大切な羽衣を失くしてしまう。羽衣は、村の掟を破って巫女石池にやってきた村の青年・惣助が、その美しさに目がくらみ、お金になると企み持ち帰ってしまったのだった。
 しかし、羽衣がないと天には戻れない青華。羽衣を取り戻そうと懸命な青華とその姿に心揺れる惣助の心模様が丁寧に描かれた。
 今作も、キャストの情感豊かな演技に、ファンタジーミュージックアンサンブルの力強い演奏が一体となり、天人子の美しさが引き立つ舞台となった。




 

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