遠野市内には埋蔵文化財包蔵地が約500ヵ所確認されています。埋蔵文化財包蔵地内での掘削工事は事前に届出が必要になりますので、「遠野市埋蔵文化財保護事務手続きマニュアル」に従い手続きを行ってください。

遠野市埋蔵文化財保護事務手続きマニュアル 20130526-173534.doc [150KB docファイル] 20130526-173618.pdf [758KB pdfファイル] 

1 埋蔵文化財とは

埋蔵文化財は、法では「土地に埋蔵されている文化財」(文化財保護法第92条)と定義され、住居跡や陥し穴のように過去の人間活動の痕跡を示す「遺構」と人間活動で使用された土器・石器等の「遺物」に分けられます。この「遺構」と「遺物」によって構成されている場所(土地)を「遺跡」と呼び、とほぼ同じ意味として「埋蔵文化財包蔵地」が用いられています。わが国や郷土の歴史・文化を正しく理解するために必要な「貴重な国民的財産」です。

埋蔵文化財は、土地に埋蔵されているため、専門的な発掘調査のみによって、その内容が明らかにされるものです。しかし一方で遺跡は、一度発掘調査をすると二度と復元できないという面ももっており、さらには全く同じ遺跡が他に存在しません。そのため、文化財保護法では、土木工事等による事前の発掘調査はもとより、学術調査でさえも届出を必要とするように、その保護のための規制が加えられています。また、他の文化財は指定等を受けて始めて保護の対象になりますが、埋蔵文化財についてはすべてが文化財保護法の適用を受けることになっています。

埋蔵文化財の重要性を踏まえると、学術的な発掘調査や保護・活用を前提とした調査以外は、できる限り現状保存してその活用を図ると共に、後世に伝えていくことが望ましい姿です。しかし、限りある国土の利用を考えた場合、すべての遺跡を現状のまま残すことは不可能であるため、埋蔵文化財の意義と性格を留意しつつ、文化財保護側と開発事業者側は、相互の理解と調整により慎重かつ精密に発掘調査を行うことにより、記録保存し後世に伝えていく必要があります。

2 住宅建築・土木工事等に伴う埋蔵文化財保護の取扱い 

宅地造成・住宅建築・道路工事・水道工事など掘削工事を伴うものを実施する計画策定にあたっては、事前に計画予定地内において埋蔵文化財包蔵地(遺跡)の有無の確認が必要になります。埋蔵文化財包蔵地内において無届で掘削工事等を行った場合、遠野市教育委員会より工事中止命令がなされることもありますので、工事実施前には必ず埋蔵文化財の確認を行うようにしてください。また、遺跡範囲の隣接地や,3,000平方メートル以上の開発については,遺跡に該当していなくても調査が必要となる場合がありますので、早期に確認、協議をしてください。 

3 開発行為に伴う埋蔵文化財包蔵地(遺跡)の位置及び範囲の確認方法 

埋蔵文化財包蔵地(遺跡)の位置及び範囲の確認は、遺跡地図によって行います。

遺跡地図には岩手県遺跡台帳(配布不可)と遠野市埋蔵文化財包蔵地分布図とがありますが、現在遠野市遺跡位置図については、公開配布に向け作成中であることから、お手数をお掛けいたしますが、照会様式1から2により電話及びファックス・メール等で照会をお願いします。

※関係様式

照会様式1 20130526-173710.doc [42KB docファイル] 20130526-173731.pdf [329KB pdfファイル] 

ファックス等での問い合わせに利用する様式で、押印は必要ありません。不動産鑑定・建築確認申請事前調査等、早急な回答が必要な場合、利用して下さい。なお回答は口頭または平易な文書の回答となります。

照会様式2 20130526-173746.doc [40KB docファイル] 20130526-173759.pdf [339KB pdfファイル] 

記名・押印し提出していただく様式です。一般住宅・商業施設建築等、正式な文書による回答が必要な場合、利用して下さい。(確認後、回答まで1週間程度)

4 埋蔵文化財包蔵地内で工事を行う場合の届出等について 

工事を実施する場所が、埋蔵文化財包蔵地内または近接地であり、工事により埋蔵文化財に影響があると判断された場合には、着手の60日前までに文化財保護法第93条に基づく発掘届を提出し、遠野市教育委員会による取扱いに対する指導を受けてからの工事着手となりますので、ご留意願います。

なお、無届による埋蔵文化財包蔵地内での工事が確認された場合、遠野市教育委員会より工事中止命令がなされることもあります。

やむをえない事由により60日前までに発掘届を提出することが難しい場合、着手日より最低14日以上前までに発掘届を提出するようお願い申し上げます。

※関係様式 20130526-173817.doc [79KB docファイル] 20130526-173832.pdf [311KB pdfファイル] 

発掘届様式1-1 1部

発掘届様式1-2 1部

発掘届様式1-3 1部

発掘届様式1-4 1部

上記で1組です。提出部数が足りない場合は受理できませんので、提出部数に留意し提出して下さい。

委任状 20130526-174034.doc [30KB docファイル] 20130526-174025.pdf [70KB pdfファイル] 

5 埋蔵文化財保護の取扱いについて 

 埋蔵文化財保護に係る取扱いについては次の通りとなります。取扱い内容決定後、遠野市教育委員会から、文書により通知します。

※日程等で調整及び協議が必要になりますので、届け出の提出については余裕をもって行うようお願いいたします。

取扱項目

内容

要する期間

本発掘調査

遺跡の表土を全面除去し、地下に残る遺構や遺物を精査して掘りあげ、詳細に記録します。

おおよそ2~3か月程度。調査面積及び内容により変更の場合有

試掘確認調査

本発掘調査の必要な埋蔵文化財の有無または密度を確認するため、工事予定範囲の一部を表土除去し、遺構や遺物を確認します。埋蔵文化財が確認された場合は、工事を一時中断していただき、本発掘調査を実施する場合があります。

1~7日

調査面積により決定

立会調査

工事による掘削作業に当教育委員会職員が立ち会い、埋蔵文化財の有無を確認します。埋蔵文化財が確認された場合は、工事を一時中断していただき、本発掘調査を実施する場合があります。

掘削工事実施時

(要事前連絡)

慎重工事

遺跡内であることを認識の上、注意して工事等をしていただきます。埋蔵文化財が確認された場合は、その状態のまま速やかに当教育委員会へ連絡をお願いします。

6 埋蔵文化財保護に関する問い合わせ先 

遠野市遠野文化研究センター文化課 埋蔵文化財担当(遠野市立図書館博物館内)

住所 〒028-0515 岩手県遠野市東舘町3-9

電話 0198-62-2340 ファックス 0198-62-5758