「2050年二酸化炭素排出実質ゼロ表明」について

遠野市長は、令和6年3月遠野市議会定例会の施政方針演述において、再生可能エネルギーの導入と、本市の誇るべき豊かな自然景観を次の世代に守り継ぐ取組を市民や事業者の皆様と一体となって推進していく方針とともに、令和32年(2050年)二酸化炭素排出実質ゼロ表明(ゼロカーボンシティ宣言)を行いました。

表明日

令和6年(2024年)2月20日

表明内容(令和6年3月遠野市議会定例会遠野市長施政方針演述(抄))

 近年の危機的な気候変動の要因とされる地球温暖化については、その対策に全力で取り組むことが、世界の一員としての責務であると認識しています。

 政府は、「2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現」を宣言し、脱炭素化に向けた取組を進めています。

 本市においても、小水力発電をはじめとする再生可能エネルギーの導入と、遠野の誇るべき豊かな自然景観を次の世代に守り継ぐ取組を市民や事業者の皆様と一体となって推進していくため、令和32年(2050年)までにカーボンニュートラルを実現する「ゼロカーボンシティ」に挑戦することを、ここに表明いたします。

 カーボンニュートラルの実現に向けた決意として、令和6年9月までに、遠野市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)を策定し、市民の温室効果ガスの削減に向けた取組に対する意識の高揚を図るとともに、市自らも事務事業により発生する温室効果ガスの削減に努めるなど、脱炭素社会の実現に向けた様々な施策に取り組んでまいります。

 

遠野市地球温暖化対策実行計画(令和6年9月策定)について

地球温暖化対策に関する世界の潮流、国内の動向などを踏まえ、市の令和12年度(2030年度)温室効果ガス排出量の削減目標を掲げるとともに、令和32年(2050年)のカーボンニュートラル(温室効果ガスの排出を全体としてゼロにすることの意)の実現に向けた取組を推進するため、「遠野市地球温暖化対策実行計画」を策定しました。

遠野市地球温暖化対策実行計画.pdf [ 8839 KB pdfファイル]

遠野市地球温暖化対策実行計画(概要版).pdf [ 1193 KB pdfファイル]

計画の目的と目標

この計画は、気候変動対策の「緩和策」と「適応策」の基本的事項を定め、遠野市域の地球温暖化対策を総合的かつ計画的に推進していくことを目的としています。

特に「緩和策」にあっては、基準年度とした平成25年度(2013年度)の二酸化炭素排出量(192,000トン-CO2)を令和12年度(2030年度)までに57パーセント削減するとともに、令和32年度(2050年度)までの二酸化炭素排出量の実質ゼロ(カーボンニュートラル)を実現することを目標としています。

  • 緩和策…温室効果ガスの排出の抑制策(再生可能エネルギーの最大限の導入等)
  • 適応策…気候変動により引き起こされる影響の回避策及び軽減策

計画の位置付け

緩和策

市の事務事業や、市域の自然的社会的条件に応じた温室効果ガス排出量の削減等のための措置の施策に関する地方公共団体実行計画に相当します。(策定根拠:地球温暖化対策の推進に関する法律第21条)

適応策

気候の変動に伴う自然生態系や社会・経済システムへの悪影響を軽減するための対応に関する地域気候変動適応計画に相当します。(策定根拠:気候変動適応法第12条)

これらの概要

緩和策と適応策の概要.pdf [ 3114 KB pdfファイル]

計画の期間

令和6年度(2024年度)から令和12年度(2030年度)まで(取組状況その他社会情勢の変化に応じ適宜見直し)

意見募集(パブリックコメント)の結果

令和6年8月に実施した、計画案の内容に関する意見募集(パブリックコメント)の結果は、次のとおりです。

意見募集(パブリックコメント)の結果.pdf [ 818 KB pdfファイル]

 

【参考】省エネルギーの取組に関するサイト情報

計画では「再生可能エネルギーの利用促進と地産地消の実現」をリーディングプロジェクトに位置付けていますが、各家庭や事業所における省エネルギーの取組も引き続き重要です。

次のサイトでは、各家庭や事業所で行うことのできる省エネルギーの取組が分かりやすく紹介されていますので、ぜひご覧ください。

環境省「デコ活」サイト

脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動「デコ活」が紹介されています。

デコ活 環境省ウェブサイト

資源エネルギー庁「省エネポータル」サイト

家庭や事業所ですぐにできる省エネや支援制度、省エネに優れた商品の選び方などが紹介されています。

省エネポータル 資源エネルギー庁ウェブサイト

岩手県地球温暖化防止活動推進センター「いわてわんこ節電所」サイト

私たちのライフスタイルに取り込んでいける省エネ行動が提案されています。

いわてわんこ発電所 ウェブサイト