アメリカ合衆国・チャタヌーガ市との姉妹都市交流について
アメリカ合衆国・チャタヌーガ市と姉妹都市を締結
平成29年9月15日、長年交流を行ってきたアメリカ テネシー州のチャタヌーガ市と姉妹都市を締結しました。
写真:平成29年9月15日に行われた締結式の写真
チャタヌーガ市の概要
テネシー州東部、ジョージア州との州境に位置する。人口は約18万人で、テネシー川の豊かな流れと、自然に囲まれた都市です。
市名は、先住部族チェロキー族の言葉で「岩が迫りくる場所」という意味です。かつては、金属や化学工業等が盛んな工業都市でしたが、1960年代に大気汚染が深刻化し、全米で最も大気汚染のひどい都市とされました。
1970年代には、工場の閉鎖に伴って、浮浪者が増え治安が悪化しましたが、この状況を改善するため、官民一体の再開発が行われました。
その取組により危機を脱し、1996年には米大統領賞として「持続可能な開発をする街」の表彰を受けています。
現在は、公害対策として「電気バス」が市内を巡回し名物となっているほか、市内で生産も行っており、国外への輸出も手掛けています。
観光名所は、世界最大級の淡水魚水族館や他州を一望できるルックアウトマウンテン、大小様々な岩石や植物が見られるロックシティガーデン等があります。
また、日系企業(小松製作所)の工場やドイツの自動車メーカーが進出する等、雇用機会が確保され、「全米で特に住み良い都市のひとつ」として成長しています。
■アメリカ合衆国・テネシー州・チャタヌーガ市についてはこちら
(外部ページにリンクします。なお、英語のページとなっています。)
交流の経緯
- 平成3年3月、国際化時代にふさわしい人材の育成を目的に始まったアメリカ合衆国・テネシー州チャタヌーガ市との高校生交流は、その後、対象を中学生や一般市民に拡大しながら、以後20年以上に渡り、相互交流を深めてきました。
- 平成27年7月、チャタヌーガ市長から姉妹都市締結を望む親書が寄せられました。
- 平成28年9月、チャタヌーガ友好訪問団が遠野まつりに合わせて来遠し、「この都市間交流をさらにより良いものにしていきたい。そして交流の分野も経済や文化等も含めたものにしたい」との申し出を受けました。
- 平成29年1月、市民交流をさらに進めるため、市民訪問団(団長:副市長)をチャタヌーガ市に派遣し、チャタヌーガ市長との懇談を行い、両市が姉妹都市締結に向けて検討していくことを確認しました。
- これまでの交流の経過を踏まえ、今後さらに両市の交流を拡大していくため、姉妹都市を締結することとしました。
きっかけ
- 平成元年度、遠野高校と遠野緑峰高校から海外交流の素案を遠野市が受領。
- 高校生海外交流事業について、平成2年度、市内2つの高校が米国の国際教育交換協議会からの推薦により、チャタヌーガ市にあるCSAS校と姉妹校の締結(その後、同市内のCSLA校も加わっている)。
平成3年3月から高校生海外派遣交流事業がはじまった(市内高校生10名)。
- 中学生海外派遣交流については、高校生海外派遣交流につづき、平成12年1月からスタート(市内中学生8名)。
- 市民等の交流については、中学生海外派遣交流につづき、平成14年度、市民派遣団(16名)がチャタヌーガ市へ訪問等をしている。
交流人数(令和7年1月末現在)
区分 | 派遣 | 受入 |
高校生 | 218名 | 88名 |
中学生 | 193名 | |
一般・その他の交流 | 168名 | 44名 |
合計 | 579名 | 132名 |
その他の交流
- 平成19年8月、市内小・中学校での英語指導の助手として、遠野市教育委員会に外国語指導助手(ALT)を招へい。
- 平成28年10月、一般財団法人遠野市教育文化振興財団に、国際化推進支援員1名を招へい。
など。