令和5年度市史編さん講座を開催します

 

令和5年3月に国の史跡に指定された鍋倉城について、城郭の専門家に講演していただきます。
また今回は、講師と一緒に鍋倉城の見どころを巡る見学会もあわせて開催します。
ご参加は無料です。お申込みお待ちしております。
令和5年度遠野市史編さん講座チラシ.pdf [ 1512 KB pdfファイル]

■講師 遠野市史編さん調査研究員 神山仁氏(日本城郭史学会委員 盛岡支部長)

  講座
「鍋倉城と一国一城令」
見学会
「鍋倉城を歩こう!」
日時

11月18日(土)
13時30分~15時

12月2日(土)
9時30分~正午
場所 遠野市立図書館視聴覚ホール 鍋倉城跡
(遠野市立図書館前集合)
定員 (会場)30名
(Zoom)100名
30名
申込方法

前日までに市史編さん室へお電話でお申し込みください。
ただし定員に達し次第、受付を締め切ります。

Zoomでの聴講をご希望の方は11月10日(金)までに、メールでお申し込みください。
聴講用URLを前日までに返信します。

前日までに市史編さん室へお電話でお申し込みください。
ただし定員に達し次第、受付を締め切ります。
ご注意

見学会にご参加を希望される方は、以下の点にご留意の上お申し込みください。

  1. 起伏のある山間部を歩きます。
  2. 小学生以下の児童が参加する場合、保護者の同伴が必要です。
  3. 歩きやすい靴と服装、防寒具をご用意ください。
  4. 12月2日が荒天の場合、翌週9日(土)に延期します。

前日の午前中に実施の可否を判断し、延期の場合は電話で連絡します。
なお、9日も荒天の場合は中止とします。

申込・お問合せ

市史編さん室(遠野市立図書館・博物館内)
電話:0198-62-2340(代)
E-mail:bunka@city.tono.iwate.jp

令和4年度市史編さん講座「『遠野教育とは何か―その特質を考える―」開催報告

 今年度の市史編さん講座は、遠野市史編さん委員で岩手大学教授の今野日出晴先生に講演していただきました。
 遠野教育とは、広義においては藩政期以来遠野地域で行われてきた教育を、狭義では戦前に現在の遠野小学校で行われていた教育を指します。幕末に設立された郷校である信成堂から始まり、近代遠野における小学校や教育関係者の様子、昭和12~14年に遠野尋常高等小学校で行われていた先駆的な教育実践の内容と、その背景やこれまでの評価について解説しました。その中で遠野小学校の前身である横田村第一番小学校が旧岩手県下で3番目に開校が許可された小学校であること、信成堂所蔵の書籍をもとに作られた信成堂書籍館が日本で初めての私立図書館であり(明治14年文部省書籍館調査による)、近世以来の豊かな文化的・教育的土壌のもとで、近代遠野の教育が展開されていったことが紹介されると、参加者から感心の声があがっていました。

講座写真02 講座写真01

令和3年度市史編さん講座「遠野を制するものは岩手を制す―新発見!奥州藤原氏時代の遺跡は語る」開催報告

 令和3年度の市史編さん講座は、令和3年12月13日(月)に遠野市民センターにおいて開催された遠野文化遺産セッションの基調講演と兼ねて行い、弘前大学名誉教授で遠野市史編さん委員の斉藤利男氏に講師をつとめていただきました。
 講演は「遠野を制するものは岩手を制す―新発見!奥州藤原氏時代の遺跡は語る」と題し、宮代Ⅳ遺跡や安倍館遺跡のほか市内の白山信仰の痕跡から見えて来た奥州藤原氏時代の遠野の姿について、写真や地図などを用いてわかりやすく解説され、参加者からも「おもしろかった」と好評をいただきました。
 講演の内容や遠野文化遺産セッションの様子については、「遠野市史編さん活動報告vol.19」や「広報遠野」令和4年1月号に掲載される予定ですのであわせてご覧ください。

令和2年度市史編さん講座「伝承を記録する―自治体史民俗編のありかた―」開催報告

 今年度の市史編さん講座は遠野市史編さん委員でみちのく民俗文化研究所の岩崎真幸氏をお招きし、自治体史における民俗編を編さんする過程や手法について講演いただきました。
 今年編さんが始まった「民俗編」は、これから調査を行い遠野の人々の今と昔の暮らしを記録していきます。講演では、民俗調査の手法やそれにまつわる諸問題をはじめ、日記やスナップ写真が当時の暮らしを知る重要な資料であることや、「民俗調査は、経験者に教えてもらう作業」であるということなどが資料に基づいて説明され、受講者はメモを取りながら聞き入っていました。
 また今回は、新型コロナウイルス感染症対策として定員を減らし、「つくる大学」と連携して講座の様子をインターネットでライブ配信しました。講座の模様は令和3年1月4日までYouTube「つくる大学公式チャンネル」で公開しています。

 

20201205_市史編さん講座配布資料.pdf [1694KB pdfファイル] 

令和2年度市史編さん講座チラシ.pdf [386KB pdfファイル] 

令和元年度市史編さん講座「江戸と国元の墓所―遠野南部家28代義顔(よしつら)公の場合―」開催報告 

 今年度の市史編さん講座は、遠野市史編さん委員で元八戸市立図書館長の藤田俊雄氏をお招きし、江戸と遠野の墓所についてお話ししていただきました。金地院禅林(現、東京都港区)に埋葬されていた遠野南部家の義顔(よしつら)公墓所が偶然発見された経緯、発掘された副葬品の説明資料、藤田氏自身が翻刻した「八戸家傳記後編」の義顔公の法要関連の詳しい資料等を使いながら丁寧に説明いただき、受講者は熱心に聞き入っていました。
 また、遠野と八戸との交流について持参いただいた記事(ご城印・新田城まつり)でコーナーを設置し、受講者からも好評を得ることができました。

   

令和元年度 市史編さん講座チラシ.pdf [231KB pdfファイル] 

平成30年度市史編さん講座「新発見!遠野南部家近世文書の世界―歴代当主に迫る―」開催報告

 平成30年度の市史編さん講座は、遠野市史編さん委員で東海大学講師の兼平賢治先生をお招きし、遠野南部家の歴史についてお話しいただきました。
 盛岡南部氏と遠野南部氏の関係、当時の諸城から読み取れる力関係や駆け引き、歴代当主の治世の特色などを分かりやすく解説していただきました。
 今回の講座では、遠野南部家に伝わる大量の古文書や絵図の一部も照会。これらの資料からは、遠野南部家の当主が藩主の参勤交代で江戸に滞在する間、交遊関係を広げ、文化活動を展開していた様子をうかがい知ることができます。
 新たに分かってきた史実に、参加者は熱心に聞き入っていました。

  

平成30年度市史編さん講座チラシ.pdf [723KB pdfファイル] 

平成29年度市史編さん講座「岩手三景が遠野にあった!? ~遠野の文化財史から~」開催報告  

 平成29年度の市史編さん講座は、遠野市史編さん委員で盛岡大学教授の熊谷常正先生を講師にお招きし、遠野の文化財史についてお話をいただきました。
 大正13年、新聞社の企画で県内の名勝投票が行われ、読者投票により小友町の不動岩が第3位に選ばれました。
 この出来事をテーマに、当時の時代背景をもとに郷土意識が形成され、文化財保護活動につながる変遷を詳しく解説していただきました。
 また、今年生誕150年を迎えた伊能嘉矩(いのうかのり)らが史跡や天然記念物などを調査し、保護の価値を明らかにした活動なども紹介されました。

   

平成29年度市史編さん講座チラシ.pdf [3849KB pdfファイル] 

平成28年度市史編さん講座「中世の東北と遠野」開催報告

 平成28年度市史編さん講座として、遠野市史編さん委員で弘前大学名誉教授の斉藤利男先生をお招きし、「中世の東北と遠野」と題して講座を開催しました。
 講座では、湧き水、金山、馬という豊かな資源に恵まれた遠野は、奥州藤原氏時代に大開発が行われ、中世の時代も沿岸と内陸を結ぶ交通の十字路で、文化の先進地であったことなどを詳しく解説していただきました。これまであまり研究が進んでいなかった遠野の中世史が、市史編さん事業を契機に進み、新たな発見が今後期待されます。

   

平成28年度市史編さん講座チラシ.pdf [252KB pdfファイル] 

平成27年度市史編さん講座「江戸時代の遠野と南部馬」開催報告

 平成27年度市史編さん講座として、遠野市史編さん委員で東海大学講師の兼平賢治先生をお招きし、「江戸時代の遠野と南部馬」を開催しました。
 講座では、古代から近現代までの東北の歴史と馬の関係を踏まえ、盛岡藩領が馬産地といわれた理由やせりにかけられる馬と農耕馬の違い、馬がいかに大切にされていたか等について史料にもとづき詳しく解説をしていただきました。
 講座終了後も、先生にご質問される方の列ができるほど、参加者の皆さんは熱心に受講されていました。

   

平成27年度市史編さん講座チラシ.pdf [174KB pdfファイル]