本年は、本市出身で「日本のグリム」と呼ばれる昔話研究の先駆者・佐々木喜善の没後80年を記念し、グリム兄弟が育ったドイツ・シュタイナウ市のグリム兄弟博物館長らを招待。

フォーラムでは遠野文化奨励賞の表彰式や遠野遺産と語り部の認定証交付式のほか、学識者らによる講演会やシンポジウムなども行われ、参加した200人は文化的資源を活用したまちづくりや国際交流の可能性について理解を深めました。

遠野の文化発展に尽力した人物や団体に贈られる遠野文化奨励賞は川﨑瑞穂さん(25)=神奈川県=と深澤優美さん(22)=埼玉県=が受賞。

  写真は深澤さん

認定証交付式では、新たに認定された遠野遺産11件と「遠野こだわりの語り部」11人を紹介したほか、遠野遺産活動事例も報告され、遠野の文化が伝承・活用されていることを確認しました。

 

 認定証交付式のほか、上郷町第9区自治会による遠野遺産の活用事例報告も行われました

グリム兄弟博物館のクリンク館長は「グリム兄弟博物館の経緯と展望」と題して講演し、グリム兄弟について趣向を凝らした展示を行なっている同館の概要について説明。

  講演するクリンク館長

また、クリンク館長は同市のヴァルター・シュトラウホ市長の親書を本田市長に手渡し「文化的姉妹都市として両市の関係を発展させていきたい」と今後を約束しました。

 親書を受け取る本田市長(左)

「昔話の語り部たち―佐々木喜善とグリム兄弟―」と題して開催されたシンポジウムでは、両市の交流を仲介している橋本孝日本グリム協会会長やグリム兄弟研究家のホルガ―・エアハルト教授(ドイツ・カッセル大)、赤坂憲雄遠野文化研究センター所長、三浦佑之立正大教授が喜善とグリム兄弟の共通性や昔話の価値などについて議論。

 4人による鼎談。喜善とグリムの功績は世界に誇るべきものと評価

橋本孝会長は「喜善は、昔話という足もとに埋もれていた宝物を掘り起こした。この功績はグリム兄弟と同様であり、もっと評価されるべき」と指摘し、エアハルト教授は「グリム童話と遠野物語の教育的価値は高い。大人が語ってあげることで、子どもの人格形成に良い影響がある」と評価しました。

2日の夜は、とおの物語の館・遠野座で前夜祭「幻想の作家・佐々木喜善―朗読の夕べ」が開催され、著名人らによる朗読会や鼎談なども行われました。

  

作家の高橋克彦さんによる朗読などが行なわれました

★★こちらもご覧ください★★

広報遠野8月号➡特集「佐々木喜善」

広報ブログ➡グリム童話全集を寄附