国定公園及び自然環境保全地域について(通行止め情報)
遠野市は総面積825.97km2の中に、山岳・湿原・森林・渓流など、昔からの自然環境が残る自然豊かな土地です。当市では、早池峰国定公園及び自然環境保全地域が指定されており、自然環境の保全に取り組んでいます。(国定公園及び自然環境保全地域は、自然公園法、岩手県自然環境保全条例に基づいて定められています。)
お知らせ
早池峰山へ通じる県道及び市道の冬季通行止めについて
早池峰山へ通じる県道及び市道は、下記の日程で冬季通行止めになります。
【通行止め期間】 令和2年11月11日~令和3年5月14日 【通行止め区間】 県道紫波江繋線 約16km 市道荒川高原線及び 市道淡川高原早池峰線 約22km
早池峰国定公園河原の坊コース登山道の閉鎖について
平成28年5月26日の大雨の影響により河原の坊コース登山道の一部が崩落し、通行できない状況のため、当分の間立ち入り禁止としております。(復旧の目処は立っておりません。) また、他のコースから登山し、河原の坊コースを下山することもできません。 ご迷惑をお掛けしますが、ご理解のほどよろしくお願いします。
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<<早池峰国定公園紹介>>
国定公園とは、国立公園に準ずる自然環境の優れた景勝地で、自然公園法に基づき環境大臣に指定された地域のことです。
早池峰国定公園内にある早池峰山(1,917m)は日本の中でも生い立ちが最も古い山の1つで、蛇紋岩がむき出しのごつごつとした斜面が、高山植物生育上特異な環境を作り出しており、固有種・稀産種の宝庫となっています。代表的なものに、ハヤチネウスユキソウ、ナンブトラノオ、ナンブイヌナズナ、ヒメコザクラなどがあります。
早池峰山と対峙する薬師岳(1,644m)は、花崗岩の地質で早池峰山とは全く違った植生を形成しており、イワゴケが代表的です。
早池峰山及び薬師岳の核心部は自然公園法により「特別保護地区」に指定されており、植物の採取・損傷または落葉もしくは落枝の採取、鉱物の掘採、又は土石の採取等は厳しく禁止されています。
また、早池峰山及び薬師岳、中岳、鶏頭山の周辺は、特別天然記念物にも指定されており、ハヤチネウスユキソウの保護が全国的に注目されています。
【小田越山荘(避難小屋)について】
小田越山荘は避難小屋であり、宿泊のための施設ではありません。電気、水道はございません。
また、トイレも携帯トイレ専用ブースですのでご了承ください。
早池峰国定公園全体は高山植物の宝庫として守り残していかなくてはなりません。盗採・盗掘は、自然公園法もしくは文化保護法に違反し、違反する行為を行った場合6カ月以下の懲役、50万円以下の罰金を科せられます。
<<岩手県自然環境保全地域紹介>>
岩手県自然環境保全地域とは、岩手県自然環境保全条例に基づき、知事が指定した特に自然環境の保全が必要な地域のことです。
琴畑湿原(所在地 遠野市土淵町内 面積 17ha)
昭和48年2月6日に指定。この湿原は北上山地のなかで、数少ない低層湿原の初期の段階にあるものとして、今後における湿原の遷移の系列が注目されるものであり、湿原周辺の純林状の群落及び稀少な動物の生息とともに、学術的価値が高いとして指定されています。
荒川高原(所在地 遠野市附馬牛町内 面積 281ha)
昭和48年2月6日に指定。北上山地に展開する広大な牧野を包含する雄大な自然景観を形成しており、植物群落及び稀少動物、景観の保護を目的とし指定されています。
大洞カルスト(所在地 遠野市附馬牛町内 面積250ha)
昭和50年12月9日に指定。地形的に特異な石灰岩地帯特有のカルスト地形が高密度に発達しており、すぐれた自然環境を形成しています。特にこの地域の山腹斜面一帯のドリーネ群(窪地群)は、大規模かつ高密度に分布しており、山稜部のカレンフエルト(石塔原)の分布とともに、日本における数少ないカルスト地形として指定されています。
