国選定重要文化的景観「遠野 荒川高原牧場 土淵山口集落」

自然・信仰・風習を描いた『遠野物語』の原点を成すことから、平成20年3月28日、遠野市の北東部に位置する馬文化の景観地「荒川高原牧場」、翌年にその麓にある「荒川駒形神社」が重要文化的景観となりました。そして平成25年3月27日に土淵山口集落が追加選定を受け、名称も新たに変更となりました。東北地方で選定されている重要文化的景観は、「遠野 荒川高原牧場 土淵山口集落」のほか、岩手県一関市の「一関本寺の農村景観」、山形県大江町の「最上川の流通・往来及び左沢町場の景観」の3箇所のみとなっています。

名称 面積 所在地 選定年月日
遠野
 荒川高原牧場
1,418.5ha 遠野市附馬牛町及び土淵町の各一部 H20.03.28
 土淵山口集落 269.5ha 遠野市土淵町の一部 H25.03.27

 ※荒川高原牧場は、H21.02.12に「荒川駒形神社」を追加選定

重要文化的景観選定範囲

 

 

 

『遠野 土淵山口集落 散策ガイド』ができました

国選定重要文化的景観の土淵山口集落をゆったり巡るガイドパンフレットを作成しました。「山口集落の散策マップ」のほか、「代表的な18のポイント解説」「山口集落の特徴」「『遠野物語』と山口集落の関係」など、山口集落の魅力がこの1枚に詰まっています。A3判四つ折りサイズなので、ガイドを片手に集落を散策できます。遠野市立図書館・博物館、市観光協会、市内観光施設などで配布しています。

遠野土淵山口集落散策ガイド

遠野 土淵山口集落散策ガイド 表.pdf [1566KB pdfファイル] 

遠野 土淵山口集落散策ガイド 中.pdf [1519KB pdfファイル] 

文化的景観とは

地域における人々の生活又は生業及び当該地域の風土により形成された景観地で我が国民の生活又は生業の理解のため欠くことのできないもの(文化財保護法第二条第1項第五号より)

 文化的景観は,日々の生活に根ざした身近な景観であるため,日頃その価値にはなかなか気付きにくいものです。文化的景観を保護する制度を設けることによって,その文化的な価値を正しく評価し,地域で護り,次世代へと継承していくことができます。
 文化的景観の中でも特に重要なものは,都道府県又は市町村の申出に基づき,「重要文化的景観」として選定されます。
 重要文化的景観に選定されたものについては,現状を変更し,あるいはその保存に影響を及ぼす行為をしようとする場合,文化財保護法により,文化庁長官に届け出ることとされています。ただし,通常の生産活動に係る行為や非常災害に係る応急措置等においては,この限りではありません。
 また,文化的景観の保存活用のために行われるさまざまな事業,たとえば調査事業や保存計画策定事業,整備事業,普及・啓発事業に対しては,国からその経費の補助が行われます。
 重要文化的景観の選定制度は,平成16年の文化財保護法の一部改正によって始まった,新しい文化財保護の手法です。(文化庁HPより)

 

土淵山口集落の景観保護の取り組み

山口集落は、当市の北東部に位置し、内陸と三陸沿岸を結ぶ二つの街道沿いに形成された集落で、平成25年3月現在の住民数は、53世帯・ 173人となっています。今回の追加選定に向け、地元住民などで組織する「土淵町山口集落文化的景観推進委員会」を平成23年3月に設置。岩手大学農学部の広田純一教授らの協力を得て、これまで6回のワークショップを開催し、平成24年3月4日には「遠野市土淵町山口集落ながめづくりガイドライン ~おらほのながめづくりの心得~」を策定しています。ガイドラインは、山口集落の農村景観を守り育てることを目的に、①美しい自然環境および農地の保全、②屋敷内の緑化、③伝統的な建築様式の尊重、④工作物等の周囲の景観との調和、⑤歴史・文化資源の保存・活用―の5つの視点で指針・基準が示されています。同年4月5日には同自治会と当市との間で協定を締結し、市と自治会の協働のもと、ガイドラインに沿った景観保全活動等が進められています。

山口集落ながめづくりガイドライン .pdf [902KB pdfファイル]

山口の水車小屋の内部公開

水車小屋の内部を以下のとおり公開します。

公開日 平成28年8月12日(金)から9月30日までの毎日、10月、11月の土日祝日
公開時間 午前10時~午後5時
※製粉などに使用するので、衛生のため、見学にあたっては以下のことをお守りください。
・戸を開けて外から内部をご覧下さい(中には入れません)
・見学後は戸を閉めて下さい

水車内部公開
戸の内側につい立てを設置してますので、中には入らないでください。また、見学後は戸を閉めて下さい。

山口の水車小屋で子どもたちが粉挽き体験

平成28年8月6日に遠野市教育文化振興財団主催の遠野ふるさと探偵団に参加した小学生14名が、水車で粉挽き体験を行いました。地域の方の指導で、米を水車の石臼で搗いたものをフルイに掛けて、フルイに残った粒の大きいものはまた石臼に戻して搗くという作業を繰り返して、米の粉ができます。その粉を利用し「みたらし水車団子」を作って、みんなで試食しました。

水車粉挽き体験 お団子作り
水車団子の試食 参加者集合写真
写真提供:遠野市教育文化振興財団

山口の水車小屋改修工事完成披露会開催

平成27年度に改修工事を実施した山口の水車小屋のお披露目を、地元のお祭り「薬師堂まつり」に合わせて行いました。

期日 平成28年5月14日(土)午後2時30分~3時30分
場所 山口の水車小屋前(遠野市土淵町山口)
内容 保存修理工事の講話、搗き初め(実際に穀物を搗いてみます)、自治会による餅まきなど

改修した水車小屋
完成披露会パンフレット.pdf [499KB pdfファイル] 

搗き初めの水門開放地固め節披露
自治会によるもちまき水車前で記念撮影

山口の水車小屋改修工事

「ただ見るだけの水車から、使える本物の水車へ」を合言葉に修理工事を行いました。使える部材はなるべく再利用しましたが、外壁の大部分は新材(青森県産アカマツ)に交換となりました。今はまだ真新しく見えますが、塗装を施していないので数年で色が馴染んできます。徐々に風情が出てくる水車小屋の様子を、気長にあたたかく見守ってください。

工事の様子

「山口の水車小屋」活用方針がまとまる

山口の水車小屋の活用についての第2回のワークショップを平成26年9月5日に開催しました。前回に引き続き、岩手県まちづくりアドバイザー制度を活用し、「遠野の景観」保存調査委員会の広田純一委員長(岩手大学農学部教授)にまとめ役をしていただきました。

ワークショップでは、地元参加者15名が2班に分かれ活用方策と改修方針について話合いが行われました。その結果、まずは水車を使ってワラ打ちをしワラ細工をやってみて、精米や粉挽きなどへの活用は、今後取り組みを検討するということになりました。また、改修方針としては、全体の雰囲気を残しつつ壊れないようにしっかり修理し、内部は活用できるように改修することが望ましいという意見でまとまりました。あわせて、建物に悪影響を及ぼす樹木の整理も行うこととなりました。

平成27年度は文化庁の国庫補助事業を活用して、この方針をもとに実施設計を行い工事を進め、平成27年の冬までに整備を完了する見込みです。

第2回ワークショップの様子1 第2回ワークショップの様子2
 

「山口の水車小屋」活用を検討

山口の水車小屋は、遠野の農村景観のシンボルとして、これまで多くの観光客が訪れる観光スポットとして親しまれてきました。平成27年度に茅葺屋根の葺替工事が予定されており、それにあわせて今後の水車小屋の活用を、地元の山口集落の皆さんと検討しています。

平成26年7月22日には、水車のある山口集落で、「遠野の景観」保存調査委員会の広田純一委員長(岩手大学農学部教授)と研究室の学生達にご協力いただき、第1回ワークショップを実施しました。なお、このワークショップには、岩手県まちづくりアドバイザー制度を活用しています。

ワークショップでは、昼に水車小屋の破損状況の点検、夜に意見交換を行い、水車の今後のありかたを考えました。第2回は平成26年9月5日に開催する予定です。

山口の水車小屋の点検 山口の水車小屋の意見交換

5月14日(土)に土淵山口集落でお祭りがあります(終了しました)

毎年恒例の集落の小さなお祭りです。山口の薬師堂という集落の守り神の前で、遠野まつりでも大人気の郷土芸能「山口さんさ踊り」の奉納があります。
とても短い時間ですが、懐かしい遠野のお祭りをご覧ください。

 薬師堂まつりチラシ