遠野物語ファンタジーライブラリー: 第29~32回
第29回「物見山 鬼の挽き臼」
![]() | 第30回記念公演につながる舞台へと、制作委員会一同思い入れが強く始まった今回の舞台は、台本作成から力の入れ用が違った。一般公募した原作に対し、委員それぞれ意見を出し合い、応募者の1人に再度練り直しをしていただいた。 |
第30回「お久世とロク~はかだちの響き~」
![]() | 30周年。その期待に応えられる作品をと、強い思い入れの中始まった制作委員会。題材は「おしらさま」か「デンデラ野」と委員の心の中で二分していた。 |
第31回「夫伝馬 酉蔵」
![]() | 平成17年10月1日、遠野市と宮守村が合併し、新「遠野市」が誕生。今公演を合併記念公演と位置づけ、宮守町に伝わる「酉蔵伝説」と遠野物語の「サムトの婆」の話を題材にした公演。 サムトの婆を道先案内人として、恋する若い2人の哀しさ、貧困の中で生きる親と子の、そして家族の、夫婦の、あるいは藩主と領民の、それぞれの立場にあって、真実の愛とは何かを語りかけた。 プロのメイク講師を招いて舞台メイク講習会を行い、観る人にも違いが分かる仕上がりとなった。そして、公演ぎりぎりまで製作活動に時間を要した舞台セットの数々。スケールの大きさと舞台セットの多さは圧巻だった。また、音響照明・演奏陣の効果的な演出による名シーンの数々。その臨場感が観客の涙を誘った。中通路に突如登場する入部行列の場面では、遠野市長が籠から現れて会場を沸かせたりと、終始目が離せない公演であった。 原作と脚本を宮守町の阿部順吉氏(遠野物語ファンタジー制作委員会副委員長)が手がけたのをはじめ、郷土芸能には上宮守神楽保存会、キャスト・スタッフにも宮守町の青年会や婦人団体協議会などから多くの方々が参加し、遠野物語ファンタジーが名実ともに、新「遠野市」に引き継がれた。 |
第32回「いのち輝く花いちりん」
![]() | 30周年、合併と記念公演が続いたため、今回は題材をどこに求めるかということを焦点に始まった制作委員会。これまでは、旧町を持ち回りで物語の舞台に設定してきた経緯があるが、今回は場所や題材を設定せずに脚本を公募。1件の応募作品があったものの、舞台化が難しいとの理由から、過去の脚本検討委員会で提出されていた原案を脚本化することとし、脚本検討委員会を組織して、原作者との協議を重ねてきた。 清心尼公が定めたへら持ち制度下において、目の見えない少女サキを中心に、家族や地域住民の絆を描いた心温まる作品となった。主役のサキをはじめ、子役の活躍が目立った公演であった。 スタッフも、高校生など若手の新規参加者が多く、和やかな雰囲気で製作活動が行われ、大掛かりな舞台セットや斬新な衣装など、新たな風が感じられる趣向を凝らした舞台であった。特にも、色鮮やかな照明により織り成されたシーンは、観客を幻想的な世界へと誘った。 |







