献血の知識

 このページは、献血を正しく理解していただくために作成しました。医療の現場では、常に様々な治療に併せて多くの血液を必要としています。みなさんひとり一人の献血に対するご理解とご協力をお願いします。

献血の種類

全血献血
 全血献血はすべての血液成分を献血する方法で、400mL献血と200mL献血があります。 輸血はより少ない方々から献血された血液でまかなう方法が安全性を高めるため、年齢や体重等の基準を満たしている方は、400mL献血へのご協力をお願いしています。

 ※平成28年度から、移動献血車での全血献血は400mlのみとなっています。

成分献血
 成分献血は、装置を置いて血液中の血漿や血小板のみを採取する方法です。献血には、60~90分ほどの時間がかかりますが、(献血する前の状態に)回復するのが遅い赤血球は体内にお返しするので、体への負担が軽い献血方法です。成分献血には、次の3つの種類があります。

(1)血小板成分献血
 主に血小板を献血する方法です(同時に血漿をいただく場合もあります)。採血量は400mL以内で、一人の献血者から多くの血小板(全血献血と比較して約10~20人分)が採取でき、患者さんへは少人数からの献血で済むため、より安全性の高い輸血を受けることができます。

(2)血漿成分献血
 血漿だけを献血する方法です。献血量は献血者の体重別に300~600mLの献血が可能です。一人の献血者からより多くの血漿が採取できますので、血友病の患者さんのために欠かすことのできない血液凝固因子製剤など、血漿分画製剤の安定供給のためにも欠くことができません。

(3)多血小板血漿成分献血
 血漿と血小板を同時に献血する方法で、献血量は血漿成分献血と同様です。一人の献血者から多くの(全血献血と比較して約5~10人分)の血小板が採取できますので、血小板成分献血と同様、患者さんは、より安全性の高い輸血を受けることができます。また、血液凝固因子製剤をはじめとする血漿分画製剤の安定供給のためにも役立ちます。

献血の基準

 献血される方々の安全を第一として、国が定めた基準などにより、医師が総合的に判断して献血をお願いしています。その結果、以下の条件を満たしており、健康状態の良い方に献血をお願いしています。

 

成分献血

全血献血

血漿成分献血(多血小板血漿成分献血を含む)

血小板成分献血

200mL献血

400mL献血

1回献血量

300mL~600mL(体重別)

400mL以下

200mL

400mL

年齢

18歳~69歳

18歳~男性69歳

18歳~女性54歳

16歳~69歳

男性17歳~69歳

女性18歳~69歳

体重

男性45kg以上
女性40kg以上

男女とも50kg以上

最高血圧

90mmHg以上

血液比重等

血色色素12g/dL以上(赤血球指数が標準域にある女性は11.5g/dL以上)

血色色素12g/dL以上

血色色素

男性12.5g/dL以上

女性12g/dL以上

血色色素

男性13g/dL以上

女性12.5g/dL以上

血小板数

───

15万/μL以上60万/μL以下

───

───

年間献血回数

血小板成分献血1回を2回分に換算して血漿成分献血と合計で24回以内

男性6回以内
女性4回以内

男性3回以内
女性2回以内

年間総献血量

────

────

200mL献血と400mL献血を合わせて男性1,200mL以内 女性800mL以内

今回の献血

成分献血(血漿・血小板)

200ml献血 400ml献血
前回200ml献血

男女とも4週間後の同じ曜日から献血できます

前回400ml献血 男女とも8週間後の同じ曜日から献血できます 男性は12週間後、女性は16週間後の同じ曜日から献血できます
前回成分献血

男女とも2週間後の同じ曜日から献血できます

問診について

 問診は、献血される方の健康を守るため、そして輸血を受ける患者さんの安全を高めるために、あらかじめ記入していただいた問診票を基に、医師が行っております。ご自身のために、患者さんのために問診には正しく申告願います。
 問診により次に該当する方は、献血をご遠慮いただいております。

○献血される方の健康を守るためです。

・体調がすぐれない。
・現在妊娠中、または授乳中である。この6ヵ月間に出産、早流産した。

○輸血を受ける患者さんの安全性を高めるためです。

・エイズ検査が目的の方
・この一年間に次のいずれかに該当することがありましたか。
 (1)不特定多数の異性と性的接触をもった。
 (2)同性と性的接触をもった。
 (3)エイズ検査(HIV検査)で陽性と言われた。
 (4)麻薬・覚せい剤を注射した。
 (5)上記(1)~(4)に該当する者と性的接触をもった。
・この3日間に注射や服薬をしましたか。
・今までに次の病気にかかったことがありますか。また現在かかっていますか。
 (心臓病、肝臓病、マラリア、脳卒中、血液疾患、がん、けいれん、腎臓病、糖尿病、結核、ぜんそく、アレルギー性疾患、幹せん、梅毒他)
・6ヵ月以内に伝染性単核球症にかかった。3週間以内に、はしか(麻疹)、風疹、おたふくかぜにかかった。
・この1ヵ月間に発熱を伴う食中毒の激しい下痢をした。家族にA型肝炎やりんご病(伝染性紅斑)を発症した方がいる。
・この1年間に予防接種を受けた。
・この1年間に海外旅行をした。海外に住んでいた。
・この1年間にピアス、またはいれずみ(刺青)をした。使用後の注射針を誤って自分に刺した。肝炎ウイルス保持者(キャリア)と性的接触等親密な接触があった。
・今までに輸血や臓器の移植を受けた。
・B型はC型の肝炎ウイルス保持者(キャリア)と言われたことがありますか。
・今までにCJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)及び類縁疾患と医師に言われた。または、血縁者にCJD及び類縁疾患と診断された人がいる。
・今までに人由来成長ホルモン注射、角膜移植、硬膜移植を伴う脳外科手術を受けた。
・この3日間に抜歯をした。

印の項目については、医師の判断により献血にご協力いただく場合もあります。
 この他にも献血いただく方や患者さんの安全性を確保するために医師が献血をお断りする場合があります。

献血後の注意事項

 献血中や献血直後には、まれに、気分が悪くなったり、めまいや失神を引き起こすことがあります。この症状は、一時的に自律神経の失調状態のためです。しばらく安静状態を保っていれば回復しますが、まれにめまいや失神のために転倒した際、思わぬけがを負うなどのアクシデントにあうことがあります。
 このため、献血した後には、次のことにご注意下さい。

  • 採血直後の飲酒は避けてください。
  • 採血当日の激しいスポーツは避けてください。
  • 自動車などの運転をする方は、十分な休憩をとってください。
  • 水を十分補給してください。

 これらのことは、個人差のあることなので一概には言えませんが、初めて献血される方は特にご注意ください。何度も献血を経験されることで、献血後のご自分のコンディションがわかるようになります。それぞれに合った献血後の過ごし方にご配慮ください。
 献血会場を離れた後に、気分が悪くなったり、めまいなどを感じた場合には、すぐに安全な場所に座り、頭を低くし、また楽に呼吸ができるように衣服をゆるめるなどして、症状が治まるのを待ってください。症状が回復しにくい場合、または、けがなどのアクシデントにあわれた場合には、すぐに血液センター(盛岡 019-637-7200)まで連絡ください。その他、献血が原因で起こる体調の変化であれば、遠慮なく血液センターまでご連絡ください。 

お問い合わせ
◎遠野健康福祉の里/福祉課   TEL 62-5111(代表)
◎宮守総合支所/地域振興課   TEL 67-2111(代表)